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『虐待防止、身体拘束防止の研修を開催しました。』
2024-12-03
神戸障害者就業・生活支援センターのある中部在宅障害者福祉センターの2階フロアには、障害のある方々の生活、就労を支える様々な相談窓口と訓練施設が併設されており、毎年合同で、全職員参加の研修を開催しています。
今年は『虐待防止、身体拘束防止』をテーマに研修を開催しました。
当法人が作成、活用している『虐待・不適切ケア評価表』を使用し、ある架空の事例について職員の対応がどうであったかをグループに分かれて検討しました。
「この対応は利用者の尊厳を傷つけているのでは?」「アセスメントが不十分で、利用者が安心できる支援ができていない!」「厳しさって本当に必要なの?他にできる支援があるのでは?」などなど、多機関に所属している職員が集まったこともあり、様々な視点から活発な意見交換が行われました。(写真では笑顔も見られますが、各グループで熱い議論が繰り広げられていました!)
研修後に職員からは、「普段から気を付けているつもりだったが、ハッとした。」「職員の思いや考えが優先されていないか常に振り返るようにしたい。」「他機関の職員と意見交換することで視野が広がった。」などの感想が寄せられました。
日々の支援について、ご本人の意向を丁寧に確認しながら、安全に適切な支援がなされているのか、日々振り返りながら実践していくことが重要であると改めて感じられた研修となりました。
令和6年度 第2回 在職者交流会を開催しました。
2024-11-25
2024年11月16日(土)に令和6年度第2回在職者交流会「Work&Life講座 わいわいがちゃがちゃ おしごトーク! ~トークの合間に、ときどき○○!?~」を神戸市立中部在宅障害者福祉センターにて開催しました。
秋風に包まれた落ち葉が舞い踊る中、初参加4名を含む14名の方に参加いただき大盛況の交流会となりました。
開会挨拶のあと、チームごと(栗チーム・焼き芋チーム・柿チーム・さんまチーム)にわかれ、名前と仕事内容、リラックス方法について自己紹介をしていただきました。
なんと自己紹介タイムで話が大盛り上がり!!
「あのー、アイスブレイクゲーム用意してたんですが・・・」とスタッフの嬉しい悲鳴が出るほど会話が弾み、予定していた時間が押す押す状況でした(/ω\)
自己紹介タイムに続いて、アイスも溶け溶けの「共通項ゲーム」をスタート!
「共通項ゲーム」はクイズ番組でおなじみ、お題を出してチーム内で同じ答えが出るほど勝ちとなるゲームですが、交流会ではお互いの好みや考え方を知ることで新たな発見や共感を共有してもらい、交流を深めていただくことを目的としました。
今回は「最後の晩餐は何が食べたい?」「おすすめの映画は?」「私のストレス解消法」の3つのお題で行いました。
ひとつのお題に対して30秒以内に各々、答えを書いてもらい「せーの!」でチーム内、一斉に見せ合いっこ。
お互いの答えを見ながら、またまた話が盛り上がり、あっという間にゲーム終了。この地点でアイスは完全に消滅していました(^^)/
続いて、参加者の方々から事前にいただいた「聞きたいこと・話したいこと」をテーマに、チーム内でグループワークを行いました。
(事前にテーマを提供いただいた参加者の方々、ありがとうございました!)
うーん、たくさんのテーマをいただいたものの、時間に限りがあるし・・・
さて、どうしたものか・・・!?そうだ、あれを使おう!
ジャーーーーーーーン!交流会恒例(まだ2回目)のガチャ箱!
ガチャ玉にテーマを入れて、ガチャ箱へセット。どのテーマが出るかはお楽しみ(^^)/
時間の都合により、話し合いができたテーマは3つ。ガチャ玉を引いていただいたのは3回とも参加者のNさんでした。
ひとつめのテーマは「職場の人との距離感、みなさんどうしてますか?」でした。
このテーマに対しては「挨拶は大切」「つかず離れず」「話題を深堀りしない」などの発表がありました。
ふたつめのテーマは「ワタシの休日、こんな風に過ごしています」でした。
このテーマに対しては「映画を見に行く」「福祉パスをフル活用して街めぐり」「趣味(リラックスできる時間を過ごす)」などの発表がありました。
最後のテーマは・・・!?ここでガチャを引いていただいたNさんのゴッドハンドが炸裂!
なんと「ワタシにとっての働き甲斐、○○があるから頑張れる」を引き当て、ラストにふさわしいテーマとなりました!(Nさん、グッジョブでした (^_-)-☆)
このテーマに対しては「趣味があるから頑張れる」「家族のために頑張れる」「社会との繋がりが持てる」「社会のために役に立ちたい」以外にも「やっぱり給料!」と発表されると、スタッフも参加者も頷いたり大笑いをしたりの中、楽しい交流会の幕を閉じました。
参加者の方々、本当にお疲れさまでした!
参加された方からは「他の人の意見が聞けて良かった」「モチベーションが上がった」「ざっくばらんに話が出来て良かった。いい方で良かったと思った」「違う会社で働く障害者雇用の人と話すことができて、視野が広がったと思った」等、他にも満足された感想が寄せられました。
次回の在職者交流会は、現在企画中です!
どんな交流会になるのか?またまたガチャ箱の登場はあるのか?ご期待ください!
障害者雇用支援月間
2024-09-06
9月は「障害者雇用支援月間」です。
私たちは障害のある人がご自身の能力や適性を十分活かし仕事を持つこと、「働きたい」という希望のもと就職活動に取り組み自立した生活を送ることをサポートしています。
障害者雇用率が上がる中、障害のある人を雇い入れたいとお考えの事業主の方、障害者雇用に対するノウハウがなく、何から始めたら良いのかわからないと困っておられる事業主の方がおられましたら、ぜひともご相談ください。
令和6年度 第1回 在職者交流会を開催しました。
2024-07-29
2024年7月20日(土)に令和6年度第1回在職者交流会「Work&Life講座 スポーツで仕事のストレスを吹き飛ばそう!~楽しいひとときをフライングゲット!~」を、神戸市立総合福祉センターにて開催しました。
梅雨明け前日の暑い中、28名の方にご参加いただき大盛況の交流会となりました。
まず始めに、O支援員による「ストレスってなあに」の講演会を行いました。
ストレスとなる要因や対処方法に続いて、2024年4月からの労働条件明示ルールの変更について紙芝居形式でお話していただきました。
講演後はチームにわかれての自己紹介と全員でラジオ体操を行ったあと、K支援員からパラスポーツでもあるフライングディスクについてのルール説明を行いました。
そして、いよいよ優勝をかけた熱い!暑い?戦いがスタート!
経験者の方や初めての方を交えての4チーム総当たり戦で対戦を行いました。
ぶっつけ本番(練習時間がなくてすみませんでした(´;ω;`))だったこともあり、最初のうちは右や左に飛んでしまい、なかなか点数が入りませんでしたが、対戦を重ねていくにつれ、参加者の方々がそれぞれコツをつかみ、ゴールが決まりだしました。
接戦の多い中、2連続得点やゴールの淵に当ててゴールを決めるなどの白熱した展開に、地響きに近いどよめきや歓声が何度もあがりました。
対戦終了後、M支援員からの結果発表!
どこからかドラムロールが流れてきた!?と思いきや、その正体はM支援員の音声BGM(笑)会場内は大爆笑に包まれましたw
結果発表のあとは、チームごとの雑談会。
「仕事のこと」や「好きな映画」などいろいろなテーマで、さらに交流を深めていただき、交流会はあっという間にお開きになりました。
参加された方々、本当にお疲れ様でした!
参加された方からは「他の人の話を聞いて、聞いた話を仕事や休日に活かしたいと思いました」「白熱できたり、他の方と色々な話ができてとても楽しかったです」「しんどいのは自分だけじゃないと思い、勇気をもらいました」など、他にも満足された感想が多く寄せられました(^^)/
次回の在職者交流会は、現在企画中です!
次回も全員で楽しめて、より交流が深まる会になればと考えていますので、ご期待ください!
「JICAのプロジェクトに協力」~スリランカ政府関係者が見学に来られました~
2024-07-10
ワークセンターひょうごは、日々、さまざまな方の見学を受け入れております。
この度、昨年から2か年に渡って、スリランカの政府関係者が見学に来られましたので、ご紹介したいと思います。
なぜスリランカの方が見学にお越しになったかというと、JICA(国際協力機構)から「スリランカにおける障害者の就労支援促進プロジェクト」への協力依頼があったことがきっかけでした。
このプロジェクト自体は4年をかけた壮大なものですが、そのプログラムの中の訪日研修で1週間程度日本に滞在し、障害者雇用や就労支援を実施している様々な場所を見学する事業所の一つとして、ワークセンターひょうごにお声がかかりました。プロジェクトの詳細についてご興味がある方はこちら
研修を企画する関係者の皆さまと趣旨や目的、見学いただく内容について打ち合わせを行いました。スリランカにおいて、障害者雇用は一般的でなく、これから発展していく分野だそうです。日本で障害のある方が生き生きと働いている場面やそれをサポートする関係機関の取り組みなどに触れることで、適切なサポートがあれば多くの障害者が働けるという実感を持ってもらうことが大きな目的とのことでした。
当事業所においては、下記3点を見学いただきました。
⓵障害のある方の就労相談支援事業(しごとサポート中部、神戸障害者就業・生活支援センター、公共職業安定所の説明)
②障害のある方が就労するために訓練している様子(神戸市立ワークセンターひょうご・就労移行支援)
③働く障害のある方の居場所事業「通称:ドリーム」(ドリームの詳細はこちら)
ドリームの見学は、単に見学いただくだけではもったいないと思い、スリランカの方とドリームのメンバーで交流会ができるよう企画しました。
JICAの方より「ドリームという名前なので、みなさんの夢を聞いてみたい」と質問があり、ある参加メンバーから「いい人に巡りあって、前向きにやっていきたい。楽しいことを作っていきたい」と答えると、通訳の方が感動して涙を流されていました。その後、メンバーからいろんな夢が語られ、そのあとはこちらからスリランカの皆様に気になることを質問しました。
- スリランカでおいしいスイーツは? →ワタラッパ(プリンみたいなもの)
- 好きな日本食は?→カツ丼、うどん・・・、逆におすすめの料理は?と質問があり、メンバーから、ぎょうざ、エビフライ、からあげ、魚の塩焼きなどの返答をしていました
- 日本では相撲が国技だが、スリランカの国技は何ですか?→クリケット
他にもいろいろ質問がありましたが、スリランカの皆さまより気さくに答えていただいて、あっという間に時間が過ぎました。
最後にJICAの方から、昨年のドリーム見学後、スリランカでも同じような集まりができたこと、その集いの名前も「ドリーム」になったことが披露され、参加してるメンバーからどよめきや喜びの声があがりました。スリランカのドリーム参加者とコミュニケーションをとりたいという意見も出て、もしかするとオンラインでつながれる可能性があるかもしれないね、という話もでました。実現するかどうかはわかりませんが、いつか叶うといいなと感じました。
このプロジェクトの進捗についてJICAのHPを拝見すると、開始して2年経過した昨年10月末時点で、全25県中18県において、105企業124名の障害がある方の就職が実現したそうです(詳しくはこちら)。スリランカにおける障害者雇用や障害者就労支援が確実にすすんでおり、発展していくための一助になれたのであれば、非常に誇らしいことだと思います。
今回、このような機会を得ることができたのは、これまでワークセンターひょうご・しごとサポート中部の創設から現在までに関わってきた方々すべての人の積み上げてきたものが、実を結んだ形になったのだと思います。まさに、法人の基本理念の中の「私たちはグローバル(全世界的)な視点に立ち、隣人として、地域社会・国際社会の人々との交流を深め、幸せな福祉社会の実現に努めます」を体現できた出来事でした。
スリランカの方に就労支援に係る技術や経験を惜しみなく提供し、また、交流の際は障害のある当事者にも入っていただき、当事者の意見や思いの共有を行いました。交流の中ではほっこりするような場面もあり、スリランカの皆さま、ドリームのメンバー、両者にとっていろんな発見や感動のある時間になったのではないかと思います。
見学にお越しくださったスリランカの皆様、JICAの皆さま、研修の運営役の場所づくり研究所プレイスの皆さま、神戸公共職業安定所・福本様、ドリームの参加メンバーの皆さま、この場を借りて、貴重な時間を共有させていただきましたこと、感謝申し上げます。
これからもスリランカにおける障害者雇用がさらに進展し、現地の障害がある方をはじめ、すべての人の幸せが大きくなっていくことを願っております。